デルフィニウムの花(新鮮がく片)のアントシアニン色素と花色の数理解析法

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  • Determination of flower coloration in Delphinium spp. by monitoring sepal anthocyanin in vivo

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抄録

デルフィニウムの新鮮がく片の主要アントシアニンであるビオルデルフィンとシアノデルフィンなどを開花中に定量し、花色との関係を数理的に解析した。即ち、青色花ではビオルデルフィンからシアノデルフィンへの変換と花色変化を、紫色花ではチューリパニンからビオルデルフィンへの変換と花色変化を同時にモニターした。その結果、それぞれの色素量比の逆数と花色属性の一つである色相角(h)の逆数に非常に強い一次回帰の関係を見出し、その数式からモル比定数(KH)と最大色相角(Hmax)を得た。がく片の内生色素と花色、特に色相角との関係を数理的に解析した初めての例であり、がく片の主要色素が青色と紫色の花色を決定する一次的要因であることを説明している。

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