ハウスワサビの夏播き作型の開発

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  • ハウスワサビ ノ ナツ マキ サクガタ ノ カイハツ

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夏越しを必要としない、播種から1年以内に収穫するハウスワサビの夏播き作型の開発に取り組んだ。夏期の自然条件下では高温のため、育苗は困難であった。播種から子葉展開まで人工気象室、その後自然条件下で育苗した場合、播種から約90日後の11月中旬に定植可能な苗が育成できた。全期間人工気象室で育苗した場合、約60日で定植可能な苗が育成できた。この方法では苗の周年生産が可能である。人工気象室で育成した苗を用い、標高の異なる圃場(400m、100m)でワサビの栽培試験を実施した。低標高(100m)の地域において、播種から1年以内に加工用原料としてワサビを収穫することができた。中標高(400m)の地域では、冬期の低温により生育の停滞がみられ、十分な収量を得ることができなかった。標高の高い地域では、ビニル二重被覆で保温を行うことにより、冬期における生育の停滞を避けることができ、播種から1年以内に加工用原料としてワサビが収穫できた。

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