秋冬期におけるスターチス・シヌアータの切り花増産のためのフラスコ苗低温処理の利用と冷房育苗温度

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タイトル別名
  • シュウトウキ ニ オケル スターチス シヌアータ ノ キリバナ ゾウサン ノ タメ ノ フラスコ ナエ テイオン ショリ ノ リヨウ ト レイボウ イクビョウ オンド

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和歌山県の作型における需要期(年末〜翌年春の彼岸)の収穫本数の増加を目的とし、低温要求性が異なる和歌山県オリジナルのスターチス・シヌアータ数品種を用いて、フラスコ苗の低温処理温度や期間およびポット苗冷房育苗における昼温が収穫本数に及ぼす影響を検討した。なお、本研究では20℃で組織培養されたフラスコ苗を用いた。1.昼温20℃(6:00〜20:00)/夜温15℃(20:00〜6:00)で約50日間冷房育苗して9月に定植すると、品種の低温要求性にかかわらず慣行の昼温25℃/夜温15℃で冷房育苗するよりも10〜12月の収穫本数が株あたり2〜3本程度増加することが明らかとなった。2.フラスコ苗に適する低温処理条件は、温度が2〜5℃で、期間が低温要求性の高い品種が30日間、低温要求性の中程度〜低い品種が15日間であることがわかった。3.フラスコ苗を2℃で15日間低温処理を行った後、昼温20℃/夜温15℃で冷房育苗すると、品種の低温要求性にかかわらず需要期の収穫本数が最も増加し、無処理よりも株あたり3〜6本程度増加することが明らかとなった。

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