スナネズミ初期胚のin vitro発生に及ぼすアミノ酸の影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of amino acids on the in vitro development of Mongolian gerbil (Meriones unguiculatus) embryos

この論文をさがす

抄録

本研究は様々な動物種の初期胚で観察されているアミノ酸の胚発生促進作用に注目し、スナネズミ初期胚の体外培養法の確立を目的に行った。8細胞期、桑実胚、および胚盤胞期のスナネズミ初期胚を卵管細胞と共培養し、液体クロマトグラフィーを用いて、培養液中のアミノ酸濃度を測定し、胚のアミノ酸消費および蓄積を推定した。全発生段階を通じてThr、Val、Ile、Leu、Lys、Ser、Gln、Gly、およびAlaの消費が観られた。スナネズミ2細胞期胚をアミノ酸を単独で添加したmM16培養液で培養した結果、Val添加によってcell blockが解除され、桑実胚に37.1%が、さらに胚盤胞期に11.4%が発生した。胚盤胞への発生に成功したmM16にValとThr、Asp、またはGlnを組合せて添加した結果、すべての添加区で4、8細胞期への発生率が、またVal+Asp添加区においては桑実胚への発生率がそれぞれ高まったが、胚盤胞への発生率改善には至らなかった。

収録刊行物

参考文献 (42)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ