「高知ナス」新品種 '土佐鷹' の促成栽培 (2) 主枝の摘葉方法および側枝の整枝法が収量・品質に及ぼす影響

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説明

高知県農業技術センターで育成した「高知ナス」の新品種‘土佐鷹’の促成栽培において、着色不良果の発生を抑えて上品率を高め、上品収量を多く維持する栽培技術を確立するため、主枝葉の摘葉方法および側枝の整枝法が収量・品質に及ぼす影響について検討した。1. 主枝果の収穫時に下位葉を2枚ずつ全摘葉とする摘葉法に比べて、無摘葉とする場合には、総開花数は多いが、着色不良果の発生が著しく多く、上品収量はほぼ同等であること、収穫果直下のうね内向きの1枚のみを摘葉する場合には、総開花数は著しく多いが、短形果や扁形果が多く発生し、 上品率や上品収量はほぼ同等であることが認められた。2. 主枝葉は無摘葉とし、主枝の基部2節の側枝を第1次側枝果の収穫後に摘除し、その他の側枝は1芽摘心とした場合、全ての側枝を1芽摘心とする慣行法に比べて、着色不良果の発生は著しく少ないが、扁形果が著しく多く、収穫果数や上品収量はやや少ないことが認められた。3. 第1次側枝を1芽摘心、2芽摘心および3芽摘心として、いずれも第2次側枝以後は1芽摘心とした場合、側枝の本数が多いほど、収穫果数は多いが、落果数も著しく多くて収穫果率が低く、また、上品果実の収穫所要日数が1~3日長くなること、さらに、着色不良果やボケ果の発生が著しく多く、上品収量が著しく少ないことが認められた。

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