アコヤガイ(ピース貝)種苗生産手法の検討
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抄録
本県相島において無病で純国産のアコヤガイが確認され、2007年には(株)ミキモト博多真珠養殖が設立し、真珠養殖がスタートした。真珠養殖に必要なピース貝は、防疫上の問題で他産地から持ち込めないため、新たに無病の相島産アコヤガイから選抜し、種苗生産しなければならない。相島における真珠養殖においてピース貝の必要個体数は、約10,000個程度であるため、大量生産する必要はなく、小規模の水槽で成長の良好な稚貝を必要個体数、数系統生産することが重要である。そこで本研究では、成長の良い個体を選別するとともに種苗生産をより安定させ、浮遊幼生期の飼育密度を適切に管理できるようにプランクトンネットで選別できる殻長、殻高を明らかにした。また、餌料については容易に入手できる市販の濃縮餌料4種の給餌時期を検討した結果、飼育初期はパブロバ、イソクリシスを給餌し、殻長約100μmからキートセラスカルシトランス、殻長約120μmからキートセラスグラシリスを給餌するのが適していると思われた。
収録刊行物
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- 福岡県水産海洋技術センター研究報告 = Bulletin of Fukuoka Fisheries and Marine Technology Research Center
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福岡県水産海洋技術センター研究報告 = Bulletin of Fukuoka Fisheries and Marine Technology Research Center (21), 81-85, 2011-03
福岡県水産海洋技術センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050564288683903872
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- NII論文ID
- 220000129292
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- NII書誌ID
- AN10425987
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- ISSN
- 09192468
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles