農学系学生のための専門科目「水理学」の教育指導に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Study on effective teaching methods of a technical subject "Hydraulics" for students in the agricultural course
  • ノウガクケイ ガクセイ ノ タメ ノ センモン カモク スイリガク ノ キョウイク シドウ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

農業工学系学科では生物学で受験する学生が最近多くなってきており、物理系の専門科目「水理学」をどのように効果的に教育指導すべきか検討する必要がある。水理学指導の実態を私立4大学と国立の宮崎大学とで調査した結果、科目名は相違するが基礎系水理学が2年前期に、応用系水理学が2年後期から3年次に配置され、JABEE認定学科・コースであっても必修科目と選択科目に分かれていた。使用教科書は難易度で普通から易の内容のものであり、補助的に資料も配布していた。適当な内容の教科書がない理由で自作資料を用い、理解を深めるために講義内容を工夫し演習問題を多用し公務員受験にも配慮している。また、解り易い教科書を執筆するために、30冊の水理学教科書の内容を精査し、難易度で普通から易の内容のある教科書モデルを選定し、それを例として執筆する章・目次・項目・内容の精選を具体的に行った。この方針に基づき2009年9月から6名で分担して執筆を開始し、2010年6月にB5判、186ページの「農学系の水理学」を1,500部発行した。現時点では、農学系学生の特徴・動向に考慮して教科書を発行したことは、最良の選択であった。

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