イチゴ「あまおう」の高設栽培における定植時の株間が生育,収量および品質に及ぼす影響

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  • イチゴ アマオウ ノ コウセツサイバイ ニ オケル テイショクジ ノ カブマ ガ セイイク シュウリョウ オヨビ ヒンシツ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

イチゴ「あまおう」(品種名「福岡S 6号」)の高設栽培において,定植時の株間の違いが生育,収量および品質に及ぼす影響について検討した。株間を15cm,17.5cm,20cmで定植した結果,ダブルベリコン式,PSK-3000式およびひな壇2段式高設栽培ともに,12月の葉身長と葉幅は株間による差がなく,頂果房の収穫期は株間による差が小さかったが,第1次腋果房の収穫期は,株間が狭いほど遅くなった。また,株当たり収量と収穫果数は,株間が狭いほど少なく,2~4月の果実糖度は株間による差がなかった。10a当たり収量については, ダブルベリコン式とPSK-3000式では,12~1月の収量は株間が狭いほど多くなったが,12~5月の総収量は密植の効果が判然としなかった。一方,ひな壇2段式では,12~5月の総収量は株間が狭いほど多くなり,他の高設栽培方式と比べても多収となった。このことから,ひな壇2段式高設栽培の密植は,高設栽培の増収技術として有望であると考えられた。

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