イチゴのセル成型小苗の大量生産技術のための底面かん水装置,ランナー冷蔵法,および活着促進方法の開発

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  • イチゴ ノ セル セイケイ ショウビョウ ノ タイリョウ セイサン ギジュツ ノ タメ ノ テイメン カンスイ ソウチ ランナー レイゾウホウ オヨビ カッチャク ソクシン ホウホウ ノ カイハツ

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抄録

セル成型小苗によるイチゴ苗大量生産技術を確立するために,小苗大量生産用の底面かん水装置と,作業分散のためのランナー冷蔵法,小苗の活着促進装置を開発した。1 底面かん水装置における排水のためのシートには,水の移送能力が高く,セル容器底面からの発根が少ないジャームガードRが適した。同じく防根シートには,水の切れがよくセル容器底面から発根が少ないアグリシートRが適した。2 ランナーの冷蔵法は,2点サーモ利用による-2~0℃の上限下限設定が最良であるが,1点サーモで0℃に設定して行うことも可能であった。3 冷蔵を終えた苗は,温室内で遮光率30%の白寒冷紗による被覆,フォグかん水装置による葉水処理,昼間25℃,夜間20℃に設定した活着促進装置により,円滑に活着させることができる。水管理には,乾燥程度を確認しながらの手かん水に代え,より省力的な底面かん水の利用が可能であった。その場合,3~7日に1回程度に間隔をあけたかん水が効果的であった。

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