泌乳牛への茶飲料製造残さ給与が乳生産性と栄養代謝に及ぼす影響
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- タイトル別名
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- ヒニュウギュウ エ ノ チャノミリョウ セイゾウザンサ キュウヨ ガ ニュウセイサンセイ ト エイヨウ タイシャ ニ オヨボス エイキョウ
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抄録
茶飲料製造残さ(茶殻)給与が乳生産性や栄養代謝状態等に及ぼす影響を検討するため,泌乳牛10頭(初産3頭,2産以上7頭)を供試し,乾物中7.2%(1頭1日当たり水分約80%の原物で7kg程度)の茶殻を給与する試験区と給与しない対照区を設け,1期14日間のクロスオーバー法で飼養試験を行なったところ,以下の結果が得られた。(1)乾物摂取量は対照区19.7kg/日に対し試験区20.3kg/日であり,試験区が有意に多かった(P<0.01),(2)日平均乳量は対照区32.2kg/日に対し試験区30.2kg/日,4%脂肪補正乳量は対照区31.7kg/日に対し試験区28.8kg/日であり,いずれも試験区が有意に低かった(P<0.01)。(3)乳成分率では,乳蛋白質率は対照区3.18%に対し試験区3.34%であり,試験区が有意に高かった(P<0.01)。乳糖率は対照区4.47%に対し試験区4.16%,無脂固形分率は対照区8.65%に対し試験区8.49%であり,いずれも試験区が有意に低かった(P<0.01)。(4)第一胃液性状では,pHは飼料給与前に対照区7.09に対し試験区6.99であり,試験区が有意に低かった(P<0.05)。アンモニア態窒素濃度は飼料給与後に対照区19.8mg/dlに対し試験区17.1mg/dlであり,試験区が有意に低かった(P<0.05)。総揮発性脂肪酸(VFA)濃度は差がなかったが,VFA中の酢酸比率は飼料給与前に対照区67.9%に対し試験区66.4%,酢駿/プロピオン酸比は対照区3.53に対し試験区3.30であり,いずれも試験区が有意に低かった(P<0.05)。(5)第一胃内原虫総数に差はなかったが,種類別構成比率は飼料給与後にIsotricha,Dasytrichaともに試験区が有意に多かった(P<0.05)。(6)血液成分では,ヘマトクリットは対照区27.3%に対し試験区が28.5%であり,試験区が有意に高かった(P<0.05)。尿素窒素は対照区15.8mg/dlに対し試験区13.3mg/dlであり,試験区が有意に抵かった(P<0.01)。総コレステロールは対照区249mg/dlに対し試験区227mg/dlであり,試験区が有意に低かった(P<0.01)。以上より,本試験の飼料構成で茶殻を乾物中7.2%給与すると蛋白質の消化吸収が抑制され,乳生産性が低下することが示唆された。
収録刊行物
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- 兵庫県立農林水産技術総合センター研究報告. 畜産編
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兵庫県立農林水産技術総合センター研究報告. 畜産編 (47), 16-22, 2011-03
加西 : 兵庫県立農林水産技術総合センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050564288686946688
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- NII論文ID
- 40018799311
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- NII書誌ID
- AA11834673
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- ISSN
- 13477730
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- NDL書誌ID
- 11072402
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles