国産赤玉高品質鶏の開発 : 平成21年度経済性検定成績

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  • コクサン セキギョク コウヒンシツ ケイ ノ カイハツ ヘイセイ 21ネンド ケイザイセイ ケンテイ セイセキ

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抄録

近年、赤玉卵の需要が増加傾向にある。市販外国銘柄鶏と同等の産卵能力を有した国産赤玉高品質鶏の向上を目指し、民間育種会社のもみじ、もみじ試験鶏1(以下、もみじ1と略)、もみじ試験鶏2(以下、もみじ2と略)、(独)家蓄改良センター岡崎牧場のYA系×LA系(YA系はロードアイランドレッド種、LA系はホワイトプリマスロック種、以下、YA×LAと略)、および赤玉鶏の市販外国銘柄ボリスブラウンの合計5銘柄について、産卵性と内部および外部卵質を重点に経済性調査を実施した。1.140日齢までの育成率は、いずれの区も99%以上で、もみじ区およびもみじ1区は100%であった。141日齢から448日齢までの生存率はもみじ区およびもみじ1区が最も高かった。2. 50%産卵日齢は、ボリスブラウン区とYA×LA区が最も早く、もみじ区が最も遅かった。3.へンディ産卵率およびへンハウス産卵個数では、YA×LA区が最も優れ、次いでもみじ区、ボリスブラウン区の順であった。4. 平均卵重および日産卵量はYA×LA区が最も優れ、次いでもみじ区の順であった。5.卵殻強度および卵殻厚はもみじ2区が優れていた。6. ハウユニットはボリスブラウン区が最も高く、次いでもみじ区の順であった。肉斑出現率はYA×LA区が最も少なく、次いでもみじ区の順であった。血斑出現率はボリスブラウン区、もみじ2区が低かった。7. 卵殻卵重比はボリスブラウン区およびもみじ区が、卵黄卵重比はもみじ1区が最も高かった。8. 卵殻色は、ボリスブラウン区が最も濃い傾向を示した。9.鶏卵1kg当たりの平均価格は、何れの区も178.9~181.1円の間にあり、ボリスブラウン区およびYA×LA区が高い傾向にあった。10. 成鶏開始時1羽当たりの粗利益は、YA×LA区が1,327円と最も高く、次いでもみじ区が1,315円であった。

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