耕種農家が求める家畜堆肥生産技術の確立

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  • コウシュ ノウカ ガ モトメル カチク タイヒ セイサン ギジュツ ノ カクリツ

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堆肥生産者が堆肥品質の特徴や問題点を把握し、利用者が施用方法を判断できるような堆肥の総合的品質評価方法の確立を目的として、県内堆肥化施設から生産された181点の堆肥品質の調査、分析を行い原料、製造方法および季節の違いによる堆肥品質の特徴と評価方法について検討を行った。散布適正が良い堆肥を水分により評価した結果、原料別の比較では豚ふん堆肥および混合堆肥、モミガラやオガクズなど何らかの敷料・副資材を混合して生産した堆肥であることが考えられ、1次処理方式別の比較では堆積および深型撹拌方式で生産された堆肥であることが考えられた。肥料的効果が高い堆肥をEC、肥料成分、CN比、可給態窒素量により評価した結果、豚および鶏ふん堆肥、敷料・副資材を利用していない堆肥、戻し堆肥の利用が有る堆肥であることが考えられた。腐熟度が高い堆肥を酸素消費量、発芽評価、アンモニア発生量で評価した結果、原料別の比較では牛および混合ふん堆肥、敷料・副資材として木質系およびモミガラと木質系資材の両方が混合した堆肥、戻し堆肥の利用が無い堆肥および戻し堆肥と敷料・副資材の両方を利用している堆肥であると考えられた。1次処理方式別に比較すると堆積・送風無しおよび深型撹拌方式で生産された堆肥であることが考えられた。季節別に堆肥の品質評価を行った結果、冬期間に生産した堆肥は散布する際の取り扱い性が悪くなることが推測されたが、肥料的効果と腐熟度には違いの無いことが示唆された。

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