イチョウの害虫イチョウヒゲビロウドカミキリの生態と防除対策

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タイトル別名
  • イチョウ ノ ガイチュウ イチョウヒゲビロウドカミキリ ノ セイタイ ト ボウジョ タイサク

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抄録

1 イチョウの害虫であるイチョウヒゲビロウドカミキリについて,イチョウの被害地域調査,生態調査,果樹類で登録のあるBeauveria brongniartii剤の本虫に対する効果的な使用方法など防除対策について検討した。2 大分県の本種によるイチョウの被害地域調査で,1991年報告の28市町村に加え新たに21市町村(旧市町村)を確認した。3 成虫は日中枯れた枝葉で静止していることが判明したことから,簡易な成虫の発生調査法として枯れ枝葉トラップを考案した。4 ボーベリア ブロンニアティ剤上に本種の成虫を1回歩行させた後, 20℃で飼育した結果,接種8~14日後に高率に感染・死亡することが判明した。5 ギンナン園においてボーベリア ブロンニアティ剤をイチョウのすべての主幹部(地上O.5~1.5m)に設置することによって,殺虫効果が認められ,成虫の発生初期に設置することにより高い防除効果が得られた。6 イミダクロプリド水和剤2,000倍の散布は,成虫に直接かかるように散布すると防除効果が高いと考えられる。

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