抑制飼育期間におけるアコヤガイの閉殻力および軟体部諸形質の変動

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  • ヨクセイ シイク キカン ニ オケル アコヤガイ ノ ヘイカクリョク オヨビ ナンタイブ ショ ケイシツ ノ ヘンドウ

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1 抑制飼育期間におけるアコヤガイの閉殻力および生理・栄養状態を示す軟体部の諸形質の変動を調査するとともに,それらに及ぼす抑制篭への収容貝数の影響について検討した。2 抑制篭に収容した試験貝の閉殻力,閉殻筋/殻重量比,軟体部のタンパク質およびグリコーゲン量は,飼育日数の経過とともに漸次低下する傾向を示した。一方,丸篭に収容した試験貝におけるこれらの終了時の値は,いずれも開始時と同程度かわずかに上昇した。3. 抑制篭区における収容数の違いによる比較では,試験貝の軟体部のタンパク質量は,抑制篭の収容数が標準より多い区(120%区)で有意に低かったが,閉殻力およびその他の軟体部諸形質については,いずれも測定値と収容数との間に明確な相関関係はみられなかった。4 試験貝の抑制飼育開始後40日目の閉殻力と軟体部諸形質との間には有意な相関関係が認められた。このことから,閉殻力は抑制飼育後のアコヤガイの生理状態および栄養状態を反映し, 抑制の程度や効果を把握する指標として有効に活用できる可能性が示された。

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