トマトモザイクウイルス抵抗性遺伝子(Tm-2 a)に連鎖したDNAマーカーの開発

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タイトル別名
  • Development of a DNA Marker Tightly Linked to the Tomato Mosaic Virus Resistance Gene Tm-2 a
  • トマト モザイクウイルス テイコウセイ イデンシ(Tm-2[a])ニ レンサ シタ DNA マーカー ノ カイハツ

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抄録

トマトモザイクウイルス(Tomato mosaic virus)抵抗性遺伝子(Tm-2 a)に連鎖するDNAマーカーの開発のため、抵抗性遺伝子Tm-2 a、Tm-2及び罹病性遺伝子tm-2の塩基配列を比較して、3つの遺伝子を増幅するプライマーセットを設計した。このプライマーセットを用いたPCRにより約670bpの断片が増幅された。この断片を制限酵素AflIIで切断処理したところ、Tm-2 aを保有する品種では約320bpと約200bpに特異的な断片を検出し、Tm-2 aを保有しない品種では約520bpに特異的な断片を検出した。また、Tm-2 aのヘテロ接合品種では約520bp、約320bp及び約200bpの3つの断片を検出した。この結果、ホモ接合体及びヘテロ接合体を判定できる共優性マーカーを開発することができた。次に、開発したDNAマーカーの正確性を確認するために生物検定を行った。トマトモザイクウイルスを「桃太郎8」のF2個体に接種し、抵抗性と感受性を判定した結果、DNAマーカーによる検定結果と一致した。これにより、トマト育種で利用できるトマトモザイクウイルス抵抗性遺伝子(Tm-2 a)に連鎖したDNAマーカーの実用性を確認した。

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