チョウセンハマグリの殻長と腰巻き漁具の目合との関係

書誌事項

タイトル別名
  • The Relation between Shell Length of Asiatic Hard Clam Meretrix lamarckii and Mesh Selectivity of Clam Rakes
  • チョウセンハマグリの殻長と腰巻き漁具の目合との関係(資料)
  • チョウセンハマグリ ノ カクチョウ ト コシマキ ギョグ ノ モクゴウ ト ノ カンケイ(シリョウ)

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抄録

1)チョウセンハマグリの資源管理の観点から調整規則の見直しが検討されたので,九十九里浜で採捕した殻長25~40mmのチョウセンハマグリを用いて,網目とすの目の目合選択性を調べた。2)網目については,きっ甲金網(JIS網目13,16,20,26mm),正方形(JIS網目18,20mm),ひし型(JIS網目20,25mm)の3種類のふるい分け試験を行い,各網のJIS網目ごとのチョウセンハマグリの残留率を求めた。3)網目の形状や大きさの違いにより,漁獲から免れることができる貝の大きさや割合が異なるので,調整規則により漁具の制限を行う場合には,網目の形状ごとに大きさを決めていく必要がある。また,調整規則の網目の計測位置はJIS規格と異なるため,調整規則の網目は換算する必要がある。4)すの目については,チョウセンハマグリの殻幅測定データから殻長1mmごとの殻幅別個体数割合を集計し,すの目より殻幅が大きい個体は漁具内に残留すると仮定して,残留率(計算値)を求めた。5)チョウセンハマグリの殻長ごとの殻幅範囲は3~4mm程度の幅があった。保護する貝の殻幅範囲と同じ大きさのすの目の残留率(計算値)から,漁具制限とするすの目の大きさを判断できる。

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