兵庫県における水田雑草発生状況の30年間の変化

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  • Monitoring of Weed Species over 30 years in Paddy Fields in Hyogo Prefecture, Japan
  • ヒョウゴケン ニ オケル スイデン ザッソウ ハッセイ ジョウキョウ ノ 30ネンカン ノ ヘンカ

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説明

1975年,1980年,1996年および2006年に,兵庫県内の水田雑草の発生状況が約70地点で調査された。発生が確認された草種は,1975年には17科35種,2006年には24科59種であった。4回行われた調査を通して,一年生の優占草種はノビエ(Echinochloa spp)であった。多年生草種では,セリ(Oenanthe javanica),キシュウスズメノヒエ(Paspalum distichum),イヌホタルイ(Scirpus juncoides)であった。ノビエは4回の調査とも約40%の発生面積率であり,全県の広範囲で発生が見られ,タカサブロウ(Eclipta prostrata)は南部で,アゼナ類(Lindernia spp)は北部,西部および北淡路で発生面積率が高かった。ノビエ,アゼナ類,イヌホタルイ,クログワイ,セリ,キシュウスズメノヒエなどは,1975年以降発生面積が増加し,一年生カヤツリグサ類,マツバイ,ウリカワ,ヒルムシロは減少した。ウリカワの減少は顕著で,1975年に40%の発生面積率であったが2006年には3%の発生面積率であった。この間の除草剤の有効成分の構成は大きく変わった。この変化が,兵庫県内の水田に発生する雑草草種を変化させたものと思われた。

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