音響学的手法を用いたスケトウダラ北部日本海系群の資源動態評価と産卵場形成に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Acoustic technique-facilitated research on the evaluation of the population dynamics and formation of spawning ground for northern Japan Sea walleye pollock stock

抄録

調査船北洋丸と金星丸に装備された計量魚群探知機を用いてスケトウダラ北部日本海系群の現存量調査を行い、VPAの結果と比較した。また、音響調査で得られたスケトウダラ分布深度と水温の関係を分析してスケトウダラの分布深度が水温の影響を受けて変化することを示した。さらに、長期間にわたる産卵群漁獲量と沿岸水温の関係を分析し、再生産関係は低水温・高RPS期と高水温・低RPS期の二つの期間に分けられると考えた。近年はスケトウダラ卵分布調査から積丹半島以北の産卵場が衰退していることを示した。以上から、水温の上昇により産卵回避経路が変化して産卵場の形成が南方に偏ったことが近年見られる低RPSの原因と推察した。

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