仙台湾アカガイの資源状況と管理手法の検討

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タイトル別名
  • Study of Resources Condition and Management Methods for Ark Shell Scapharca broughtonii in Sendai Bay
  • センダイワン アカガイ ノ シゲン ジョウキョウ ト カンリ シュホウ ノ ケントウ

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説明

本研究では,仙台湾におけるアカガイ資源の生態,分布状況,漁獲の実態を明らかにし,管理方策について言及した。本研究で得られた主な結果は次のとおりである。1. 仙台湾のアカガイ資源は,近年の漁獲動向から低位水準,横ばい傾向にあると判断された。2. 仙台湾におけるアカガイの分布密度を明らかにした。分布密度の変化からは,石巻湾で15m付近,南漁場と北漁場で20~25m付近に多く加入していることが推察され,ここの資源を大事に使うことが鍵になると考えられた。3. 仙台湾アカガイの資源特性値として,全減少係数(Z)が1.47,自然死亡係数(M)が0.18,漁獲死亡係数(F)が1.29,成長式がSL(mm)=107[1-exp{-0.1736(t(令)+0.708)}],殻長・体重関係式がW(g)=0.0006725×SL(mm) 2.77,加入時期が3令を得た。4. アカガイ漁業の安定化に向けたシナリオとして,仙台湾全体で年間漁獲100t,漁獲金額2億円の目標を提示し,管理方策として殻長制限を70mmに上げることによる実現可能性を検討した。

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