モモ'紅清水'における着果位置と開花時期,発育日数が果実重と糖度に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Influences of Bearing Position in Canopy, Time of Flowering, and Growing Period of Fruit on the Variation of Weight and Soluble Solid Content of 'Benishimizu' Peach Fruit
  • モモ'ベニ シミズ'ニ オケル チャッカ イチ ト カイカ ジキ,ハツイク ニッスウ ガ カジツジュウ ト トウド ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

抄録

モモ'紅清水'を用い,同一樹内での果実重と糖度の変動について,着果位置や開花日,果実発育日数との関係を2007~2009年に調査した。果実重と糖度は,樹内で大きくばらついた。果実重は,2007年には主枝の中位部で最も優れたが,2008年と2009年には主枝の先端部で優れた。2007年には開花日の遅い果実で果実重が大きかったが,2008年と2009年には開花日間で有意差はみられなかった。2009年を除き発育日数の長い果実では巣実重が小さかった。一方,果実糖度は,いずれの年も主枝の先端部が基部よりも高い傾向であり,また開花の遅い果実で高かった。糖度が15%以上の果実は果実発育日数の短い果実に多かった。以上のように,モモ'紅清水'の果実重と糖度の樹内変動に関して,果実重は着果位置の影響を強く受ける一方,糖度は着果位置だけでなく開花日と果実発育日数の違いにも強く影響を受けることが明らかになった。

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 11 (4), 497-503, 2012-10

    東京 : 園芸学会

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ