在来マス類の放流効果に関する研究(2) : 胎内川第1ダム湖流域に生息するイワナ,アマゴ,ニジマスの食性について

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1974年6月より1975年10月まで胎内川第1ダム湖及び上流の流入河川で採捕したイワナ78尾,ニジマス69尾,アマゴ41尾について食性調査を行なった。1. イワナ,ニジマス,アマゴの胃内容物は水中餌料では水生昆虫幼虫の蜉蝣目,襀翅目,双翅目が水表餌料では陸生昆虫が多く見られた。2. ダム湖で採捕されたイワナ,ニジマス,アマゴは5~10月まで摂餌の中心は水中餌料であり,河川で採捕された7月以降のアマゴ及び9月以降のイワナ,ニジマスでは水表餌料の摂餌が多く見られた。3. 各月の餌料を生活型より見るとイワナでは匍匐型,携巣型を,ニジマスでは携巣型,匍匐型を,アマゴでは陸生動物の他に掘潜型,游泳型の順に多く摂餌していた。4. イワナでは魚体の大きさが300gまでは季節に関係なく摂餌個体数,摂餌量は魚体の大きさと伴に遂次増加する傾向が見られた。5. イワナの50g以下の幼魚では游泳型,掘潜型の摂餌が多く,100g以上の成魚では匍匐型が摂餌の中心であった。

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