日本海西部で漁獲される甲殻が黒色または褐色に変色したズワイガニとその漁獲海域

書誌事項

タイトル別名
  • Characteristics of carapace discoloration in the snow crab, Chionoecetes opilio, infected with black mat syndrome or turning brown in relation to commercial trawl catch areas in the western part of the Sea of Japan.
  • ニホンカイ セイブ デ ギョカクサレル コウカク ガ コクショク マタワ カッショク ニ ヘンショクシタ ズワイガニ ト ソノ ギョカク カイイキ

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説明

日本海西部で漁獲されたズワイガニのうち,甲殻の一部が黒色物に覆われたり,褐色を呈する個体の出現海域と甲殻の状況を,漁業者へのアンケート調査や市場調査により調べた。両症状を示す個体は雌に多く観察された。甲殻が黒色物に覆われた個体は,子嚢菌による真菌症と考えられた。甲殻の一部が褐色を呈する個体では菌糸は観察されず,着色要因の大半は外傷や加齢に起因するものと推測されたが,特定には至らなかった。また,褐色化した個体はズワイガニ増殖場や天然礁周辺で多く漁獲され,漁獲量は近年増加傾向にあった。

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