香川県の土壌におけるブロッコリー根こぶ病防除薬剤フルアジナムおよびフルスルファミドの分析方法および挙動について

書誌事項

タイトル別名
  • Analytical methods and behavior of chemicals fluazinam and flusulfamide to prevent broccoli clubroot in Kagawa Prefecture soil
  • カガワケン ノ ドジョウ ニ オケル ブロッコリー コンコブビョウ ボウジョ ヤクザイ フルアジナム オヨビ フルスルファミド ノ ブンセキ ホウホウ オヨビ キョドウ ニ ツイテ

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抄録

ブロッコリーの根こぶ病に対して,フルアジナムおよびフルスルファミドの土壌処理が安定的な防除効果を得るために,両農薬の土壌中の挙動についての試験を行った。また,試験に先立ち,両農薬の分析方法の検討を行った。その結果,以下のような結論を得た。1.土壌を分析対象に,フルアジナムおよびフルスルファミドの固相抽出および高速液体クロマトグラフを使用した分析方法を確立し,通知試験法より迅速に分析可能となった。2.土壌に添加したフルアジナムおよびフルスルファミドが,処理1日後の残留量の約半分まで分解するのに要した日数は,フルアジナムで14日間,フルスルファミドで45日であった。3.フルアジナムおよびフルスルファミドの土壌中での下方向の移動について,表層から5cm以上移動したのは,最大で残留量全体の4%未満であった。4.フルスルファミド微粒剤は,粉剤より手散布による散布むらが小さかった。5.安定的な効果を得るためには,土壌処理後の耕うんを丁寧に行うこと,また,処理後速やかに定植を行うことが重要であると判断した。

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