水稲における濃厚少量・ドリフト低減ノズルを用いた液剤散布の付着特性

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タイトル別名
  • Characteristics of low-volume high-concentration spray deposition with drift-reducing nozzles on paddy fields
  • スイトウ ニ オケル ノウコウ ショウリョウ ・ ドリフト テイゲン ノズル オ モチイタ エキザイ サンプ ノ フチャク トクセイ

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抄録

(1)ドリフト低減・濃厚少量散布ノズルのドリフト距離は,風速3.8~4.2mにおいて風下側5m以内で収束しており,慣行散布ノズルに比較して大幅に短かった.(2)同ノズルの付着特性を,水稲群落内に設置した感水紙の被覆面積率で評価すると,群落上部で約24%,群落下部で約2%を示し,慣行散布の同50~20%以上に比較すると劣った.(3)同ノズルの付着特性を水稲表面に付着した農薬成分量で評価すると,ノズルによって差はあるが,慣行散布と大きな差は無かった.(4)散布量120L/10a一定条件下において,作業速度と吐出圧力を変化させた場合,高速・高圧散布(0.95m/s,1.5MPa)では,低速・低圧散布(0.56m/s,0.5MPa)に比べて被覆面積率が高まった.このとき群落上部の付着は良好であったが,下部の付着は不良であった.(5)斑点米カメムシ類の防除効果は,慣行散布と差が無く,良好な殺虫効果が得られた.

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