デュロメータを用いたガザミの身入り判定

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福岡県豊前海区では,「豊前本ガニ」の名称でガザミPortunus trituberculatusのブランド化に取り組んでいる。ブランド化の推進には,身入りの品質管理が必要不可欠であるが,個々の漁業者は,経験則により甲を指で圧迫することで身入りの良し悪しを判定しているのが現状である。本報では,市販のゴム用デュロメータにより甲の硬さを測定し,客観的に身入りを判定する方法を試みた。その結果,甲の硬さの測定結果とガザミの身入り率(加熱後重量/活重量×100)の値には,強い相関がみられ,デュロメータを用いた硬さ測定による身入り判定の有効性が認められたが,厳密な品質評価を行うには課題が残った。厳密な品質評価には,硬さ測定の精度向上が必要であり,最適なデュロメータの選定,あるいは改良が必要と考えられた。

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