ガーナ北部の農村における所得獲得機会の変化と生計活動の多様化

書誌事項

タイトル別名
  • Study on the diversification of livelihood activities and change of income acquisition opportunities in rural area of northern Ghana
  • ガーナ ホクブ ノ ノウソン ニ オケル ショトク カクトク キカイ ノ ヘンカ ト セイケイ カツドウ ノ タヨウカ

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説明

自家消費作物の生産と消費を中心とした生計活動を続けてきたガーナ北部農村では,2000年代以降,経済自由化の影響が強まり,より多くの所得を獲得する必要性から,新たな現金所得の獲得機会を求めて,出稼ぎ農業や非農業活動の拡大,他地域への転出(離農)などが顕著になり始めている。そこで本稿では,ガーナ北部の農村で2005年から2011年にかけて実施した調査結果をもとに,コンパウンドにおける生計の多様化の実態とその要因について検討した。その結果,ガーナ北部では,それぞれの農民が経済自由化の影響に柔軟に対応しながら生計活動を変化させつつも,生計の基本となるコンパウンド全体では構成員が必要とする食料確保を維持し続けていた。さらに,ガーナ北部における生計活動の変化は,コンパウンドにおける土地利用面積の減少という内部要因の変化と経済の自由化という外部要因の変化によって引き起こされており,その生計戦略は,それぞれの農村やコンパウンドが置かれた状況によって異なる。

収録刊行物

  • 農村研究

    農村研究 (117), 36-51, 2013-09

    東京 : 食料・農業・農村経済学会

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