輸入小麦を使用した小麦加工品の検査法の検討

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  • ユニュウ コムギ オ シヨウ シタ コムギ カコウヒン ノ ケンサホウ ノ ケントウ

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抄録

うどん類及びパン類の原料として使用された輸入小麦を確認するために、その小麦に特有の増幅断片を検出するSSRマーカーを利用したフラグメント解析の適用性を検討した。これまでに報告のあった国内41品種以外の13品種についてPCR増幅パターンを調べたところ、輸入小麦銘柄ASW、DNS及び1CWに特有の217bp及び219bpの増幅断片は検出されなかった。2008~2012年に生産されたASW、DNS及び1CWについては、217bp及び219bpの増幅断片が検出された。国産小麦粉に輸入小麦粉を混合したモデル試料を作製し、分析したところ、混合割合に応じて217bp及び219bpの増幅断片の蛍光強度が変化した。輸入小麦に特有の217bp及び219bpの増幅断片を検出することで、原料小麦中に輸入小麦の有無を判別することが可能であり、その増幅断片の蛍光強度を用いて、輸入小麦の混入割合を推定の可能性が示唆された。

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