千葉大学森林環境園芸農場の土壌理化学性および微生物性の時間的および空間的変動 : 2002年,2003年および2011年の調査結果の比較

書誌事項

タイトル別名
  • Temporal and spatial variation in physiochemical and microbial properties of soils in Chiba University's environmental horticulture and forestry farm : Comparative research of results in 2002, 2003 and 2011
  • チバ ダイガク シンリン カンキョウ エンゲイ ノウジョウ ノ ドジョウ リ カガクセイ オヨビ ビセイブツセイ ノ ジカンテキ オヨビ クウカンテキ ヘンドウ : 2002ネン,2003ネン オヨビ 2011ネン ノ チョウサ ケッカ ノ ヒカク

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説明

本報告では,千葉大学森林環境園芸農場(以下,沼田農場)において,2011年9月に実施された6大学による合同土壌調査の結果に基づき,特に土壌の基礎的理化学性および微生物性を報告した。さらに前回(2002年および2003年)と今回の調査結果を比較し,沼田農場における土壌の諸性質の時間的および空間的変動について議論した。沼田農場内にある林地2か所,果樹園1か所において,土壌断面調査および土壌理化学性・微生物性の分析を行った。理化学性および微生物性の分析には地表面に最も近い最も近い層(第1層位)および第1層位の直下の層位(第2層位)を供試した。調査項目のうち,2002年から2011年まで共通した傾向を示したものはほとんど無かった。土壌断面調査では,地表から深さ50から65cmにおける埋没腐植層の出現および果樹園における高い活性Al反応が2002年から2011年の調査で共通していた。また,pH(H2O)・全炭素・全窒素の以外の理化学性および微生物性は,植生の違い・層位の違いに関わらず2002年から2011年にかけて比較的大きな変動係数を示していた。その理由としては,沼田農場が傾斜地(傾斜10°程度)に位置しているために,土壌の移動や標高の変化が起こりやすく,狭い面積で環境の変化が起こることが影響していると考えられた。

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