丹波大納言小豆の狭条密播栽培における生育特性

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タイトル別名
  • Characteristics of azuki bean 'Tanbadainagon' in narrow row and dense seeding cultivation
  • タンバ ダイナゴン アズキ ノ キョウジョウミツハンサイバイ ニ オケル セイイク トクセイ

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抄録

兵庫県加西市の農林水産技術総合センター場内及び丹波市氷上町の現地において,2010年7月4日,7月20日,8月4日の3時期に不耕起部分耕播種機で狭条密播した丹波大納言小豆の生育,収量を調査した。1 7月4日播種は,主茎長が91~104cm,最長分枝が56~82cmと著しく蔓化し,お互いの茎葉が絡み合う匍匐型の草姿となった。播種適期とされる7月20日播種でも蔓化傾向がみられた。2 m2当たり着莢数について,立毛本数が16~33本/m2の範囲では播種時期に係わらず246~448莢/m2が得られたが,一莢当たりの整粒数が2.4~3.5粒/莢にとどまった。3 精子実重について,7月4日,7月20日播種で198~207g/m2の多収を示したが,7月4日播種は子実の腐敗等による規格外粒重が多くなって整粒歩合は低下した。8月4日播種では164~179g/m2の精子実重が得られた。4 現状の狭条密播栽培体系では,除草剤の効果が持続する梅雨明け以降~8月5日頃を播種期に設定することで,安定した雑草防除効果が得られるとともに,収量性も確保できる。

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