LED照明が肉用名古屋種の生産性に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • The effect of light-emitting diode lamps on the productivity of the commercial meat-type Nagoya breed chickens
  • LED ショウメイ ガ ニクヨウ ナゴヤシュ ノ セイサンセイ ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

抄録

LED照明の光源色および照度の違いが、肉用名古屋種の生産性に及ぼす影響を検討した。試験1では光源として赤色、黄色、緑色、青色LEDを比較した。体重および増体量は黄色LEDが緑色LEDおよび青色LEDに比べて有意に大きかった(P<0.05)。飼料要求率は黄色LEDで最も改善された。生産指数は黄色LEDが青色LEDに比べ有意に高かった(P<0.05)。収益は黄色LEDが最も高かった。試験2では黄色LEDを光源とし、白熱電球を対照として5lxと25lxの2段階の照度において両者を比較した。体重および増体量は、黄色LEDの方が白熱電球よりも大きい傾向であった。飼料要求率は、黄色LEDの方が白熱電球よりも低い傾向であった。生産指数は、黄色LEDの方が白熱電球よりも有意に高かった(P<0.05)。これらの結果、収益は黄色LEDが白熱電球を上回った。照度の違いによる生産性への影響は認められなかった。悪癖発生率は黄色LEDの方が白熱電球よりも低かった(P<0.01)。以上のことから、肉用名古屋種の光線管理に黄色LEDを活用することにより、生産性の向上や悪癖の低減につながることが示唆された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ