夏季の親潮水域とその北方隣接海域とにおける動物プランクトン量の比較について

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  • カキ ノ オヤシオ スイイキ ト ソノ ホッポウ リンセツ カイイキ ト ニ オケル ドウブツ プランクトンリョウ ノ ヒカク ニ ツイテ

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東北海区の親潮水域とこれに隣接する北方の北太平洋高緯度海域,ベーリング海域及びオホーツク海域について1955年~'60年の夏季のプランクトン量(1網当りの採集量を1,000m3当りに換算した湿重量)を比較した結果以下のことが明らかになった。1)オホーツク海域とベーリング海のプランクトン量の平均は,それぞれ377g, 384gで,北太平洋高緯度海域及び東北海区の平均よりはるかに多く,分布型も類似している。又北太平洋高緯度海域及び東北海区のプランクトン量の平均は,それぞれ234g,108gで,平均値は差があるが分布型は類似している。量的な比率は東北海区を1とすると,北太平洋高緯度海域は約2,オホーツク海域並びにベーリング海域は約4である。2)各水域共プランクトン量は概ね低水温側に多く,高水温側で少ない傾向が認められる。3)カムチヤツカ東岸を南下し,オホーツク海を経て更に南下する水帯は,東北海区の親潮第1分枝に続くものでプランクトン量は豊富である。4)黒潮水と混合する水域はプランクトン量は非常に少ない。

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