三浦半島における無加温パイプハウスによるパプリカ栽培体系の確立

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タイトル別名
  • Establishment of cultivation systems for paprika in unheated pipe frame greenhouse in Miura Peninsula
  • ミウラ ハントウ ニ オケル ムカオン パイプハウス ニ ヨル パプリカ サイバイ タイケイ ノ カクリツ

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抄録

パプリカは今後も需要増が期待され,三浦半島での栽培も増加傾向にある。しかし,様々な品種が導入され,栽培技術も確立していないため,品質,収量共に安定していない。そこで,本研究では,無加温パイプハウスによる長期どり栽培体系の確立を目的とした。試験には,大果系の‘スペシャル’及び‘フェアウェイ’を供試し,3月上旬播種,5月上旬定植,7月~1月収穫で,5.7~6.0t 10a-1の収穫量になることを明らかにした。低軒高ハウスでは,9月以降に主枝の先端が天井に達し,ハウス上部の高温及び強日射で上位段の日焼け果発生が増加したが,つる下ろし斜め誘引を行うことでその発生を大幅に軽減できた。また,低温期に増加する着色不良果について追熟条件を検討した結果,部分的に着色が始まった果実であれば,20~25℃の温度条件下で3日程度追熟することによって概ね100%出荷でき,17~25%の増収効果があることを明らかにした。

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