山口らしい法人経営の発展、安定化に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on the development and stabilization of corporation management in character with Yamaguchi
  • ヤマグチ ラシイ ホウジン ケイエイ ノ ハッテン 、 アンテイカ ニ カンスル ケンキュウ

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説明

1 試験研究で確立された技術等を、社会実験手法を用いて現地実用性等の検討を行い、モデル法人の経営発展・安定に向けた課題解決の取組を行った。2 農地と経営管理を一体的に管理するシステムを構築し対象法人に提案した結果、法人内の労務管理作業の省力化・簡素化が図られた。3 フォアスは早期湛水による除草技術や水稲の生育に応じた省力灌水技術の面で有効であったが、以下の問題点が明らかとなった。・補助孔閉塞等による給排水機能維持や均一性確保のため、補助孔再生対策が必要である。・干拓地等では潮位や排水溝の水位変動等により、配水管からの逆流防止対策や団地化栽培による営農対策を講じる必要がある。4 地力差があり、一元的な施肥管理が難しい水田作では、予め土壌分析により地力レベルを3段階程度に区分し、標準±3割の肥料増減することでほぼ一定の収量が得られる。5 平坦部では麦-水稲の栽培体系で、麦栽培前に鶏糞を施肥することで、水稲栽培時は窒素成分のみの緩効性肥料で慣行並の収量を得ることができる。6 長大な法面を有するほ場では犬走りを設置することで作業性の向上や軽労化が図られる。7 新たな作物導入をする場合は、地域住民に関心を持たせる取組が有効であり、出荷先や運搬、指導者の確保などが条件として求められる。8 農商工連携を行うためには、農産物の出荷元とするのか、自ら加工・販売して所得を確保するのか、その目的の明確化が大切である。9 標高差等を利用した機械の効率的利用は、大型機械では台車や整備コストの負担、機械の故障や天候による作業遅れ等への対応など総合的な判断により実施する事が必要だが、小型機械は、安価で導入しやすくシステム化も容易であるため、連携が図りやすい。

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