サンマの脂肪含有量の変動に就いて

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  • サンマ ノ シボウ ガンユウリョウ ノ ヘンドウ ニ ツイテ

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抄録

昭和28年より30年に至る3ヶ年間締め胴による搾油法により、北海道から銚子に至る東北海区の漁獲サンマの含油率を調べた。花咲・厚岸沖に於ける初漁期にかなり高含油率の漁期があり、三陸沖の盛漁期には緩慢な傾斜を以て減少し、常磐沖以南の終漁期には著るしく減少、特に大型魚に著るしく思われた。恵山沖のサンマは一般の南下群とは異り、含油率に於いて特殊の状態を示した。尚3ヶ年を通じて盛漁期には大型魚・中型魚何れもその含油量率は10~20%であった。又浮上油量より総含油量を推定する式を出した。搾油に於ける締め胴の使用は測定の項に述べた様な理由で採用したものであって、之は東北水研所長木村喜之助博士が嘗て農林省水産試験場時代に実施された締め胴搾油によるマイワシの含油率(未発表)の例にならったものである。

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