ハスモンヨトウ防除に有効なNomuraea rileyi新株の作出

書誌事項

タイトル別名
  • Microbial control of the fabricius, Spodoptera litura, by an entomogenous fungi, Nomuraea rileyi
  • ハスモンヨトウ ボウジョ ニ ユウコウ ナ Nomuraea rileyi シンカブ ノ サクシュツ

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抄録

自然感染個体から選抜したNomuraea rileyi 9-29-5株は,ハスモンヨトウに対する殺虫効果が高く,3齢幼虫の虫体浸漬法によるLC50は,3.5×10 4 conidia/mlであった。ほ場試験における効果は,化学薬剤と比較して遅行性ではあるが,同等以上であった。本菌株の特性としては,継代培養による殺虫活性に影響はほどんどない,60%程度の湿度環境においても感染性がみられる,暗黒低温条件では1年程度の保存が可能,ハスモンヨトウ以外にオオタバコガおよびヨモギエダシャクにも感染性が認められる,などである。また,増殖方法としては,SMY培地等を用いて液体培養を行い,これを種菌としてフスマペレットの固形培地で約2週間培養することにより,培地100gあたりおよそ1×10 12 conidiaが回収でき,ほ場10aに散布するために必要な分生子量が得られた。

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