ナツハゼのさし木増殖技術と加工用優良品種の選抜

書誌事項

タイトル別名
  • ナツハゼ ノ サシキ ゾウショク ギジュツ ト カコウヨウ ユウリョウ ヒンシュ ノ センバツ

この論文をさがす

抄録

ナツハゼの緑枝ざしと休眠枝ざしによる増殖技術の検討と加工用優良品種の選抜を行った。難発根性のためさし木増殖は困難といわれてきたナツハゼについて、穂木の採取時期をブラックチップの状態で判断したところ、緑枝ざしにおいては発根率が68%~100%、得苗率が39%~89%という結果が得られ、実用的なさし木増殖を実現できることが確認できた。発根には系統による差が存在することも確認された。休眠枝ざしは、緑枝ざしと比較すると発根率、得苗率が低くばらつきも大きかったが、良好な発根状況を示す試験体も存在したことから、本法による増殖も可能であることが確認できた。優良品種の選抜は、果実の利用目的をジャム用に設定して行った。結実状況と食味及び食感が総合的に優れている、もしくはこれらのいずれかの点において優れていると判断されるものを18個体選定したのち、強烈な酸味とナツハゼ特有の風味及び良好な食感を有する1個体を優良系統として最終的に選抜した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ