不耕起対応トウモロコシ播種機を使った飼料作物播種の汎用利用と低コスト生産の検討

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タイトル別名
  • Study of low-cost production and wide use for fodder seeds by corn planter adaptable to no-tilled fields
  • フコウキタイオウ トウモロコシ ハシュキ オ ツカッタ シリョウ サクモツ ハシュ ノ ハンヨウ リヨウ ト テイコスト セイサン ノ ケントウ

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抄録

不耕起対応トウモロコシ播種機を用いて、耕起条件、不耕起条件での各種飼料作物の播種状況および生産性を検討した。1 高速播種作業における飼料用トウモロコシおよびソルゴー型ソルガムの1粒点播は、圃場条件が耕起、不耕起であっても1粒点播率はいずれも97%以上と非常に高く、株間間隔もほぼ設定通りに播種できた。2 ソルゴー型ソルガムでは、耕起条件よりも不耕起条件(イタリアンライグラス跡地)で苗立数が劣る傾向がみられた。これは、イタリアンライグラス収穫後の残株やルートマット形成が影響していると考えられた。3 複数点播栽培は、通常の散播方式よりも種子量の低減による低コスト栽培が可能であり、収量性も確保することができた。これは、点播により栽植密度が低くなるため各個体の肥大化や分げつ数が確保され、収量を維持することができると示唆された。しかし、点播栽培は雑草防除が重要な課題であり、雑草防除体系を確立することが普及のために不可欠であると考えられた。

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