東カリマンタン州での糞・腐肉食性コガネムシ類捕獲におけるベイト間およびピットフォールトラップのタイプ間の比較

書誌事項

タイトル別名
  • Comparison of baits and types of pitfall traps for capturing dung and carrion scarabaeoid beetles in East Kalimantan

この論文をさがす

抄録

糞食性コガネムシ類群集のサンプリングにおける標準的な定量的捕獲法の開発に寄与することを目的に、インドネシア共和国東カリマンタン州の低地においてベイトとトラップタイプを検討する研究を行った。まず、牛糞、人糞、魚肉、煮干しをベイトにしたピットフォールトラップを用い、4日目と8日目に捕獲虫を回収した。次に、人糞と魚肉をベイトとして、臭いを出すためにベイト容器に開けた穴のサイズが異なるピットフォールトラップと、上に衝突板を立てたピットフォールトラップを5日間設置し、毎日捕獲虫を回収した。その結果、人糞と魚肉で種数と捕獲数が多かった。また、牛糞、人糞、魚肉では最初の4日間に比べて残りの4日間は捕獲数が大きく減少した。穴サイズは捕獲に影響しなかったが、衝突板は種数を増加させた。人糞では3日目以降種数と捕獲数が低下したが、魚肉は、初日を除き5日目まで多かった。以上の結果から、人糞と魚肉をベイトに用いた衝突板付きピットフォールトラップを人糞は最低3日間、魚肉は5日間設置することが推奨された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ