水稲品種‘きぬむすめ’の移植時期,施肥管理,刈取時期が収量および品質に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of transplanting season, fertilizer and harvesting time, yield and grain quality in paddy rice variety 'Kinumusume'
  • スイトウ ヒンシュ'キヌムス メ'ノ イショク ジキ,セヒ カンリ,カリトリ ジキ ガ シュウリョウ オヨビ ヒンシツ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

1. ‘きぬむすめ’の移植時期を遅くするほど出穂が遅く,出穂から20日間の気温が低くなり,品質が高くなったが,6月25日移植では,年次により収量,品質の低下が認められ,不安定となったことから,移植時期は6月上旬移植が適する。2. 窒素施用量6~12kg/10aでは,施肥量が多いほど生育が旺盛になり,穂数,m2あたり籾数が多く,千粒重が大きく,精玄米重が多かった。タンパク質含有率は施肥量が多いほど高く,12kg/10aでは場合により品質の低下する可能性があることから,窒素施用量は10kg/10a程度とする必要がある。3. 追肥を慣行時期より早くするとm2あたり籾数,白未熟粒が増加し,品質が低下したことから,追肥時期は幼穂形成期以降に行う必要がある。4. 成熟期の4日前以降に刈取ると,収量,品質はそれ以前に比べて優れた。しかし,成熟期の7日後以降は品質がやや低下したことから,収穫適期は成熟期の4日前から4,5日後である。

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