2014年シーズン愛知県においてマウス法規制値を超えた麻痺性貝毒の分析

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of paralytic shellfish poison exceeding the official regulatory standard level in bivalves collected in Aichi Prefecture during 2014 season
  • 2008~2016年度における愛知県産加工食品中特定原材料の調査について
  • 2008~2016ネンド ニ オケル アイチケンサン カコウ ショクヒン チュウ トクテイ ゲン ザイリョウ ノ チョウサ ニ ツイテ
  • 2014ネン シーズン アイチケン ニ オイテ マウス ホウキセイチ オ コエタ マヒセイ カイドク ノ ブンセキ

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抄録

麻痺性貝毒(Paralytic Shellfish Poison)はAlexandrium属等の有毒渦鞭毛藻が産生する強力な神経毒であり、下痢性貝毒と共に藻などプランクトンを捕食する二枚貝類の毒化原因となっている。アサリの主要生産地である愛知県で原因プランクトンの発生時期に実施している貝毒検査において、2014年シーズン(平成26年3月~5月)に出荷規制値(4 MU/g)を上回る麻痺性貝毒が検出され、13年ぶりの出荷自主規制が行われた。毒化の起きたシーズンの二枚貝の毒化及び減毒の解析を目的として、マウス法検査を実施したアサリ、トリガイ、ウチムラサキ65検体を高速液体クロマトグラフィー法(High Performance Liquid Chromatography法:HPLC法)により麻痺性貝毒成分を分析した。解析の結果、アサリとトリガイは、低毒性のC群が主成分であったのに対し、ウチムラサキは、毒の総量はアサリ、トリガイよりも少ないが、C群よりも毒性の強いdc-GTX2とdc-GTX3が主成分であり、貝種により毒の蓄積、排出、および毒変換の様相に顕著な差異がみられた。

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