香川県におけるPM2.5大気環境調査について(3)

書誌事項

タイトル別名
  • Investigation of PM2.5 measurements in the environmental atmosphere of Kagawa Prefecture (III)
  • カガワケン ニ オケル PM2.5 タイキ カンキョウ チョウサ ニ ツイテ(3)

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説明

香川県におけるPM2.5の季節変動などの特徴を明らかにするため、平成25年度に観音寺市役所(以下、観音寺と記す。)と香川県農業試験場満濃試験地(以下、満濃と記す。)で、PM2.5質量濃度に加え、イオン・炭素の成分分析調査を行った。平成25年度のPM2.5質量濃度は、両地点で冬が一番高く、夏が一番低かった。満濃は観音寺と比べて季節間のPM2.5質量濃度の変動が小さかった。地点・季節を通じ、主要な成分は硫酸イオン(SO4 2-)で、硝酸イオン(NO3 -)濃度は両地点ともに夏以外に上昇した。平成24年度と25年度の経年変化を見ると、平成25年度は春以外でPM2.5質量濃度が増加していたが、イオン・炭素成分濃度は、(1) 季節・地点を通じて硫酸イオン(SO4 2-)が一番多い(2) 硝酸イオン(NO3 -)は夏は両地点で少なく、他の季節は観音寺が満濃よりも多い(3) 塩化物イオン(Cl-)とカリウムイオン(K+)は、秋・冬に観音寺が満濃よりも多い(4) 有機炭素(OC)は元素状炭素(EC)より多いといった傾向が見られた。

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