佐賀県玄海海域におけるイカナゴAmmodytes personatusの漁獲量の推移

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  • (Note) Changing for catch of sand lance Ammodytes personatus around Genkai sea area, Saga Prefecture

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抄録

イカナゴは漁獲対象物としてだけでなく,他の魚類の餌料として非常に重要な生物であり,漁獲量の動向を把握することは,海洋生態系の食物連鎖構造の変化を把握する上で重要であると考えられるため,今回は統計データを用いて漁獲動向を把握した。玄海地区におけるイカナゴの漁獲量は,1900年代には100~500トン程度で漁獲されていたものの1910年~40年まではほとんど漁獲がなされていなかった。1940年代に入ると漁獲量は増加し,最大で1600トンの水揚げが記録されていた。その後,1950年代まで漁獲量が高い時期が続くものの,1960年代以降徐々に減少し,1978年以降漁獲されなくなり,1990年以降では1996年に2トン漁獲されたのみであった。

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