黒糖の周年製造に向けたサトウキビ収穫時期と蔗汁品質からみた黒糖固化条件の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Harvesting period of sugarcane for the year-round production of unrefined brown sugar (like as penela ; Kokuto), and solidification conditions of Kokuto in relation to the quality of sugarcane juice
  • クロ トウ ノ シュウネン セイゾウ ニ ムケタ サトウキビ シュウカク ジキ ト ショジュウ ヒンシツ カラ ミタ クロ トウコカ ジョウケン ノ ケントウ

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説明

黒糖原料サトウキビ(Saccharum spp. hybrid)の収穫時期の拡張を目的として品種及び作型について検討し,以下の知見を得た。夏植えの作型では,品種によって翌年9月からの黒糖製造が可能であった。また,6月植付けと9月株出しでは1年後の同時期に黒糖の製造が可能であった。従って,植付けや株出しの時期を調整することで,希望する時期にサトウキビを収穫して黒糖を製造できることが推察された。さらに,糖蜜とショ糖を混合したモデル蔗汁を用いた黒糖製造試験の結果,十分な堅さを有する黒糖を作るためには,蔗汁の純糖率が85%以上必要であったことから,純糖率80~85%に黒糖固化の可否の境界があると推察された。また,蔗汁のリン酸濃度と,冷却撹拌時間(加熱停止から黒糖が固化するまでの時間)に相関は無かった。

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