大村湾喜々津漁港でみられた不稔性マメタワラ寄り藻の大量発生

書誌事項

タイトル別名
  • Massive accumulation and drifting of sterile mutant type of the seaweed Sargassum piluliferum at Kikitsu fishing port in Oomura Bay

この論文をさがす

抄録

大村湾奥部の諫早市喜々津漁港と大村市杭出津漁港で,2012年春~初夏にマメタワラの寄り藻や流れ藻の大量発生がみられた。このような現象はこれまで報告がないため,喜々津漁港内に調査定点を設け,寄り藻の消長を調べた。また,寄り藻や流れ藻には生殖器床がみられず,不稔性の可能性が疑われたので,水槽内実験により卵放出の有無を調べた。大量発生の原因は不明であるが,マメタワラ寄り藻は,生殖器床を形成せずに栄養繁殖のみで増え,初冬から成長し始めて春~初夏に最大となり,夏~秋に減少するが,消失することなく,周年分布することがわかった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ