イチゴ炭疽病耐病性遺伝子の機能解析に用いる2倍体野生種系統の選定

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タイトル別名
  • Selection of diploid wild strawberry lines for functional analyses of resistance genes to anthracnose
  • イチゴタンソビョウ タイビョウセイ イデンシ ノ キノウ カイセキ ニ モチイル 2バイタイ ヤセイシュ ケイトウ ノ センテイ

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抄録

2倍体野生種形質転換系に用いる系統の選定を目的とし,2倍体野生種について炭疽病耐病性,倍数性および遺伝的類縁関係に関する調査を行った。まず,炭疽病の発病調査に2倍体野生種16系統を供試し,炭疽病耐病性が低いFragaria vescaのAlexandria,Alba,C3および,F. nipponicaのシロバナノヘビイチゴCの4系統を選定した。また,2倍体野生種とされる23系統を供試し,フローサイトメーターによって倍数性を調査したところ,1系統が8倍体で他は2倍体と推定された。さらに同じ23系統と栽培種2品種を供試し,SSRプライマーおよびAFLPプライマーを10ペアずつ用いて多型検出を試みたところ,それぞれ85種類および97種類のマーカーが検出された。それらのマーカーを供試してクラスター分析を行った結果,シロバナノヘビイチゴおよびエゾクサイチゴは,他の2倍体野生種系統より栽培種から遺伝的に離れて位置づけられた。そのため,機能解析に供試する候補系統として,遺伝的により近縁であるF. vescaのAlexandria,AlbaおよびC3の3系統を選定した。

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