現行等級区分法の改良による木材強度の予測精度の向上可能性 : 許容節径比に相当するパラメータの最適化

説明

実大材木材の強度はばらつきが大きく,その軽減によって県産材の利用促進が期待できる。そこで,現行JASに規定されている機械等級区分と目視等級区分を基に,推定方法を変更することで,木材強度の予測精度の向上が可能であるか検討した。カラマツの人工乾燥材40本を対象とし,その実大材曲げ破壊試験のデータおよびその材面の写真データを得た。次に,説明変数を曲げヤング係数および,目視等級区分を基にした節の評価値とした重回帰式を,強度評価モデルとした。そのうえで,材縁部と中央部,および単独節と集中節で異なる重み付けに相当する3つのパラメータについて,それぞれ値を変更しながら重回帰分析を行い,AICが最小となるものを探索した。その結果,曲げヤング係数のみを説明変数とする単回帰式と比較して節を取り入れたモデルのAICは低下した。なお、本研究は県単課題「各地域材の強度特性等の把握」における中課題として実施した。

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