下水及びイヌから検出されるコブウイルスの遺伝子解析

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  • Molecular detection and analysis of kobuviruses in sewage samples and canine feces
  • ゲスイ オヨビ イヌ カラ ケンシュツ サレル コブウイルス ノ イデンシ カイセキ

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抄録

2006年~12年に県内の下水処理場で採水された流入下水338件について、コブウイルス遺伝子の有無をVP1領域を標的とするRT-PCR法で調べた。219件(64.8%)からコブウイルス遺伝子が検出された。その内訳は、アイチウイルスA型遺伝子(AiV-A)が155件(70.8%)、AiV-Bが70件(32.0%)、イヌコブウイルス(CKV)が17件(7.8%)であった。系統樹解析の結果、AiV-Aは4つの系統が同じ年に検出されたが、AiV-Bは1株を除き、全て2008年に中国で検出されたChshc7株に近縁であった。AiV-Bが我が国に流行している可能性がある。また、イヌ342頭中41頭(12.0%)の糞便からCKV遺伝子が検出された。系統樹解析の結果、これらは2つのグループに分かれ、1グループは下水から検出されたものと良く似た配列であった。我が国におけるイヌからの検出としては最初の報告である。

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