促成ピーマン栽培におけるトウガラシマイルドモットルウイルス弱毒株(L3-163)が生育,収量および品質に及ぼす影響と仕立て法による多収栽培技術

書誌事項

タイトル別名
  • Influence on growth, yield and quality on forcing sweet pepper production by using the attenuated strain, L3-163, of Pepper mild mottle virus as a biocontrol agent, and development of the high-yielding technology by the device of a training
  • ソクセイ ピーマン サイバイ ニ オケル トウガラシマイルドモットルウイルス ジャクドクカブ(L3-163)ガ セイイク,シュウリョウ オヨビ ヒンシツ ニ オヨボス エイキョウ ト シタテ ホウ ニ ヨル タシュウサイバイ ギジュツ

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抄録

トウガラシマイルドモットルウイルス(以下,PMMoV)は,ピーマンの重要病害で発生すると収量や品質が大幅に低下する。PMMoVに有効な防除法は臭化メチルによる土壌消毒であったが,本剤は国連環境計画との締約により我が国では2013年に撤廃された。このため,本病の防除に有効な弱毒ウイルスの接種がピーマンの生育等に与える影響と耕種的対応を検討した。弱毒ウイルスは‘L3-163’株,品種は‘TM鈴波’と‘京鈴’を供試した。慣行栽培(弱毒ウイルス無接種・U字4本仕立て)と比較し,弱毒ウイルス接種区は生育に影響しなかったものの,可販果率が低下し,可販果収量が‘TM鈴波’で3%,‘京鈴’で12%減少した。しかし,弱毒ウイルス接種区の仕立て法を垂直2本仕立てにすると,慣行栽培に対し7%増収した。仕立て法の変更により慣行栽培を上回る収量を得られることから,弱毒ウイルス株‘L3-163’を利用したピーマン生産の実用性は充分高いと考えられた。

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