無臭ニンニク2か月間の摂取は運動誘発性IL-6上昇を抑制する : 前後比較試験
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- タイトル別名
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- Odorless garlic supplementation for two months attenuates exercise-induced increases in interleukin-6 : A before and after comparison study
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抄録
ニンニクに含まれるアリシンはヒトで運動誘発性インターロイキン(IL)6産生を抑制することが報告されている。しかし,アリシンは特有の強い臭気を持つため,実生活を考えると日常的に使用することが難しい。我々はそこで,無臭ニンニク(odorless garlic; OG)2か月間摂取が運動誘発性IL-6産生と他の免疫応答を減弱する可能性について検討することを目的とした。日頃からあまり活動的でない6名の健康な男性(22.0±0.7歳)を対象に一日当たり1gのOGを2か月間にわたって摂取させた。研究での運動負荷条件は推定最大心拍数の80%強度の自転車運動とし,45分間実施した。運動負荷は,実験開始前(control群; CON-Ex)とニンニク摂取2か月後(odorless garlic supplementation and exercise群; OG-Ex)に実施した。血液サンプルは運動負荷を行う前,運動負荷直後(0min),30分後,60分後に採取し,IL-6,IL-10,白血球数,好中球数,リンパ球数,Natural Killer Cell Activity (NKCA),コルチゾールを測定した。運動負荷前から運動負荷60分後までの上昇曲線下面積(iAUC)を算出し,統計解析には繰り返しのある二元配置分散分析(ANOVA)およびHolm’s methodを用いた対応のあるt検定を行った。運動負荷前の生化学値にはCON-ExとOG-Exの間に有意な差は見られなかった。運動負荷後の白血球数,好中球数,リンパ球数,NKCA,IL-10,およびコルチゾールに交互作用は見られなかったものの,IL-6には交互作用が見られた(p=0.011)。OG-Ex群の運動誘発性IL-6 iAUC値はCON-Ex群に比べて有意な低下がみられた(CON-Ex,82.5±12.2min・pg/mL; OG-Ex,55.5±14.2min・pg/mL; p=0.018)。今回の結果は2か月間のOG摂取が運動誘発性IL-6上昇を抑制するという仮説を支持する結果となった。しかしながら,OG摂取は他の免疫指標に影響を及ぼすことはなかった。OG摂取が運動誘発性の免疫機能に及ぼす影響については,今後のさらなる研究が必要である。
収録刊行物
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- 東京農業大学農学集報
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東京農業大学農学集報 61 (1), 31-38, 2016-06
東京 : 東京農業大学
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詳細情報
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- CRID
- 1050564288717422848
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- NII論文ID
- 120005822006
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- NII書誌ID
- AN00164184
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- ISSN
- 03759202
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- NDL書誌ID
- 027494766
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- 本文言語コード
- en
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
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