中国における2つのKHV遺伝子型の初検出

書誌事項

タイトル別名
  • First report of occurrences of two cyprinid herpesvirus 3 variants, Isup(++) IIsup(-) and Isup(++) IIsup(+delta), in China

この論文をさがす

抄録

中国ではすでにKHVが検出されているが,遺伝子型に関する情報はほとんどない。そこで,すでにduplex PCRに用いられているI/II遺伝子領域に新たにnested-PCRを設計し,この高感度な方法を用いて中国のコイ主要生産地である広東省(2010-2015年)と河南省(2013年)でKHV遺伝子型の調査を行った。その結果,アジア・東南アジア地域の主要な遺伝子型I++ II+および近年報告されているI++ II-とI++ II+Δの計3つの遺伝子型が検出され,その内,遺伝子型I++ II-が最も優占した。I++ II-とI++ II+Δの遺伝子型ウイルスの分離にも成功した。この2つの遺伝子型は中国で初めての検出であり,本結果は中国でのKHVの拡散などの疫学上有益な情報となる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ